重要:この記事で紹介する方法は、Androidの「開発者向けオプション」を利用するものです。
メーカー公式のサポート対象外であり、設定・利用はすべて自己責任で行ってください。
万が一の不具合や故障について、筆者およびメーカーは一切の責任を負いません。
この記事について
OTTOCAST P3 Pro(AI BOX)を、自宅のPCからWi-Fi経由で画面表示・操作できるようにする方法を紹介します。
対象読者:OTTOCAST P3 Proユーザーで、自宅のPCからP3 Proの画面を映して操作したい方
PCからの操作で何ができるのか
- PCの大きな画面でアプリのログインや設定作業ができる(車内で小さい画面を操作しなくて済む)
- VODアプリのオフライン再生用動画を、自宅Wi-Fi経由であらかじめダウンロードしておける
- スクリーンショットの撮影・保存がPC側で簡単にできる

一度セットアップしてしまえば、車内でちまちま設定する必要がなくなります。
VODの事前ダウンロードも自宅で済ませられるし、スクリーンショットも簡単に撮れるので、ブログの素材集めにも重宝しています。
この記事の構成
- セットアップ手順 ── テザリング接続から自宅Wi-Fi固定IP運用まで、順を追って解説
- scrcpy起動用バッチファイル ── ワンクリックで接続・起動するためのスクリプト
- トラブルシューティング ── 接続できないときの対処法
- 付録:筆者の検証メモ ── P3/NanoAIでの苦労と、P3 Proでようやく突破できた経緯
手順だけ知りたい方は、このまま読み進めてください。
P3 Proに至るまでの試行錯誤に興味がある方は、記事末尾の付録もぜひどうぞ。
セットアップ手順
以下の手順で、P3 Proの画面をPCに映してマウス・キーボードで操作できるようになります。
前提条件
- OTTOCAST P3 Pro(他のOTTOCAST製品では手順が異なります/動作しない場合があります)
- Windows PC(macOSでも原理は同じですが、本記事ではWindows前提で説明します)
- Wi-Fi環境(スマホのテザリング、または自宅Wi-Fi)
- 初回のみ、車に接続してP3 Proの画面を操作する必要があります(開発者オプションの有効化のため)
全体の流れ
ビルド番号を7回タップして開発者向けオプションを有効化する
USBデバッグとワイヤレスデバッグをONにする
スマホのテザリングSSIDに接続する
ADBとscrcpyをPCにインストールする
PCをスマホのテザリングSSIDに接続する
Test-NetConnectionでポートの疎通を確認する
adb connectでP3 Proに接続する
scrcpyでP3 Proの画面をPCに表示する



Step 0はPC側の初回準備です。
一度やってしまえば次回以降はStep 4〜7だけでOKです。
Step 0(PC・初回のみ):ADBとscrcpyをインストールする
ADB(Android Debug Bridge)
PCからP3 Proにデバッグ接続するためのツールです。
検索:「Android SDK Platform-Tools download」
例:C:\Tools\Android\platform-tools\
adb.exe が存在することを確認動作確認(PowerShell):
cd "C:\Tools\Android\platform-tools\"
.\adb.exe version
Android Debug Bridge version ... と表示されればOKです。
scrcpy
P3 Proの画面をPCに映して操作するためのツールです。
検索:「scrcpy releases github」
例:C:\Tools\scrcpy\
scrcpy.exe が存在することを確認ファイルが展開先フォルダに存在していればOKです。



ADBとscrcpyは一度インストールすれば使い回せます。
フォルダの場所さえ覚えておけば、次回以降はすぐ使えます。
Step 1(車の画面で):開発者オプションを有効化する
この作業は車にP3 Proを接続し、車載ディスプレイで操作します。
車載ディスプレイに表示されているP3 Proのホーム画面から設定を開きます。
「デバイス情報」「概要」「システム情報」などの表記の場合もあります。
端末情報の中にある「ビルド番号」の項目を探します。
途中で「あと○回で開発者になります」と表示されるので、そのまま続けてください。
設定トップに戻り、「システム」の中に「開発者向けオプション」が追加されていればOKです。



P3 ProではこのビルドNo.7回タップが普通に通ります。
P3やNanoAIでは封じられていたので、これだけでも感動しました。
Step 2(車の画面で):デバッグスイッチをONにする
開発者向けオプションを開き、以下をONにします。
- USBデバッグ:ON(警告が出たらOKをタップ)
- ワイヤレスデバッグ:ON(「無線デバッグ」「Wi-Fiデバッグ」などの表記の場合もあり)
重要:ポート番号の確認方法
「ワイヤレスデバッグ」の項目は、トグルスイッチの横の文字部分をタップすると詳細画面が開きます。
この詳細画面に表示される「IPアドレスとポート」が adb connect に使う情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| デバイス名 | 例:OttoAibox-P3 Pro |
| IPアドレスとポート | 例:192.168.11.25:29528(← adb connectに使う) |
| QRコードによるペア設定 | QRコードでペアリング |
| ペア設定コードによるペア設定 | 6桁コードでペアリング |
ポート番号は固定ではなく変動することがあります。接続できなくなったときは、まずここを確認してください。



ここのポート番号の確認方法を知っているかどうかで、トラブル時の対処速度が全然違います。
最初にここをしっかり覚えておくのがおすすめです。
Step 3(車の画面で):P3 Proをテザリングに接続する
PCとP3 Proを「同じネットワーク」に置く必要があります。
最も確実なのはスマホのテザリングです。
スマホの設定からテザリング(インターネット共有)をONにします。
P3 Proの設定 → ネットワークとインターネット → Wi-Fi から、スマホのテザリングSSIDを選んでパスワードを入力し接続します。



テザリングはP3 ProとPCを同じネットワークに置くための手段です。
自宅Wi-Fiに直接繋いでもOKですが、初回はテザリングで試すのが一番確実です。
Step 4(PC):PCも同じテザリングに接続する
PCのWi-Fi設定から、スマホのテザリングSSIDに接続します。



PCとP3 Proが同じネットワーク帯のIPアドレスを持っていれば、お互いに通信できる状態です。
Step 5(PC):ポートの疎通を確認する
P3 ProのIPアドレスが分かっている前提で、ポートが開いているか確認します。
Test-NetConnection <P3ProのIP> -Port <ポート番号>
例:
Test-NetConnection 172.20.10.6 -Port 29528
TcpTestSucceeded : True と表示されれば、そのポートで接続できます。



pingは不安定でも、このTCPポートチェックが通ればADB接続できます。
pingの結果は気にしなくてOKです。
Step 6(PC):ADB接続する
cd "C:\Tools\Android\platform-tools\"
.\adb.exe start-server
.\adb.exe connect <P3ProのIP>:<ポート番号>
.\adb.exe devices
例:
.\adb.exe connect 172.20.10.6:29528
.\adb.exe devices
devices の出力に 172.20.10.6:29528 device のように表示されれば接続成功です。
うまくいかないときは:一度切断してから再接続すると通ることがあります。
.\adb.exe disconnect
.\adb.exe connect <P3ProのIP>:<ポート番号>



「already connected」と表示されても接続成功です。
devices一覧に表示されていれば次のステップに進めます。
Step 7(PC):scrcpyを起動する
cd "C:\Tools\scrcpy\"
.\scrcpy.exe -s <P3ProのIP>:<ポート番号> --no-audio
例:
.\scrcpy.exe -s 172.20.10.6:29528 --no-audio
PCにP3 Proの画面が表示され、マウスとキーボードで操作できるようになります。



初めてP3 Proの画面がPCに映し出された瞬間は感動しました。
マウスで操作できるのは本当に快適です。
(応用)自宅Wi-Fi固定IP運用への移行
テザリング接続で成功したら、より快適な「自宅Wi-Fi + 固定IP」運用に移行できます。
こんな人におすすめ
- 自宅で検証・設定を繰り返す(効率重視)
- 毎回同じIPに接続して、手順を短くしたい
- テザリングのON/OFFが不要になる
手順
P3 ProのWi-Fi設定から自宅Wi-FiのSSIDを選んで接続します。
(車の画面、またはすでにscrcpyで映している状態で操作)
ルータの管理画面にアクセスし、P3 ProのMACアドレスに対して固定IPを割り当てます。
- ルータ管理画面の開き方:ブラウザで
http://192.168.11.1など(ルータによって異なる) - DHCP予約、手動割当、アドレス予約などの項目を探す
- P3 Proの端末を見つけて、固定IPに変更
- 端末名が分かりにくい場合は、
Test-NetConnectionでポート9528/9527/29528が開いている端末を探すと特定できます
自宅Wi-Fiとテザリングが両方保存されていると、どちらに繋がるか不安定になることがあります。
設定 → ネットワークとインターネット → インターネット → 保存済みネットワーク → テザリングSSIDを削除
cd "C:\Tools\Android\platform-tools\"
.\adb.exe disconnect
.\adb.exe connect <固定IP>:<ポート番号>
cd "C:\Tools\scrcpy\"
.\scrcpy.exe -s <固定IP>:<ポート番号> --no-audio
これで毎回同じ手順で接続できるようになります。



固定IPにしてからは、バッチファイルをダブルクリックするだけで繋がるようになりました。
毎回テザリングをONにする手間がなくなって、かなり快適です。
scrcpy起動用バッチファイル
手順書の操作を毎回手打ちするのが面倒な方向けに、ワンクリックで起動できるバッチファイルを用意しました。
ダブルクリックするだけで、ポート疎通チェック → ADB接続 → scrcpy起動まで自動で実行します。
使い方
p3pro_scrcpy.bat という名前で保存保存先は scrcpyフォルダ(scrcpy.exe と同じ場所)がおすすめです。
=== USER SETTINGS === の部分だけ書き換える自分の環境に合わせて以下の変数を設定します。
PowerShellからではなく、エクスプローラーからダブルクリックで実行するのが最も安定します。
書き換える場所(ここだけ)
| 変数 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
ADB_DIR | adb.exe があるフォルダ | C:\Tools\Android\platform-tools |
SCRCPY_DIR | scrcpy.exe があるフォルダ | C:\Tools\scrcpy |
IP | P3 Proの固定IPアドレス | 192.168.11.20 |
PORT1 | 最優先ポート(端末で確認した値) | 29528 |
PORT2 | フォールバック候補1 | 9528 |
PORT3 | フォールバック候補2 | 9527 |
バッチファイル本体
@echo off
setlocal EnableExtensions
REM ===== USER SETTINGS (ここだけ編集) ======================
set "IP=192.168.11.20"
set "PORT1=29528"
set "PORT2=9528"
set "PORT3=9527"
set "ADB_DIR=C:\Tools\Android\platform-tools"
set "SCRCPY_DIR=C:\Tools\scrcpy"
set "SCRCPY_ARGS=--no-audio"
REM =========================================================
echo.
echo ==========================================
echo OTTOCAST P3 Pro - scrcpy launcher
echo ==========================================
echo Target: %IP%
echo Ports : %PORT1% / %PORT2% / %PORT3%
echo.
if not exist "%ADB_DIR%\adb.exe" (
echo ERROR: adb.exe not found: "%ADB_DIR%\adb.exe"
echo ADB_DIR を確認してください。
pause
exit /b 1
)
if not exist "%SCRCPY_DIR%\scrcpy.exe" (
echo ERROR: scrcpy.exe not found: "%SCRCPY_DIR%\scrcpy.exe"
echo SCRCPY_DIR を確認してください。
pause
exit /b 1
)
cd /d "%ADB_DIR%"
adb.exe start-server >nul 2>&1
adb.exe disconnect >nul 2>&1
echo.
echo [1/3] TCP port check ...
for /f %%A in ('powershell -NoProfile -Command "Test-NetConnection %IP% -Port %PORT1% -InformationLevel Quiet"') do set P1=%%A
for /f %%A in ('powershell -NoProfile -Command "Test-NetConnection %IP% -Port %PORT2% -InformationLevel Quiet"') do set P2=%%A
for /f %%A in ('powershell -NoProfile -Command "Test-NetConnection %IP% -Port %PORT3% -InformationLevel Quiet"') do set P3=%%A
echo %PORT1%=%P1% %PORT2%=%P2% %PORT3%=%P3%
set "USEPORT="
if /I "%P1%"=="True" set "USEPORT=%PORT1%" & goto :PORT_OK
if /I "%P2%"=="True" set "USEPORT=%PORT2%" & goto :PORT_OK
if /I "%P3%"=="True" set "USEPORT=%PORT3%" & goto :PORT_OK
echo.
echo ERROR: どのポートにも接続できませんでした。
echo.
echo 確認事項:
echo - PCとP3 Proが同じWi-Fiに接続されていますか?
echo - P3 Proの電源は入っていますか?
echo - ポート番号が変わっていませんか?
echo (開発者オプション → ワイヤレスデバッグ → 詳細画面で確認)
echo - ルータのゲストWi-Fi/AP隔離が有効になっていませんか?
echo.
pause
exit /b 1
:PORT_OK
echo Using port: %USEPORT%
echo.
echo [2/3] adb connect %IP%:%USEPORT% ...
adb.exe connect %IP%:%USEPORT% >nul 2>&1
echo [3/3] Launching scrcpy ...
cd /d "%SCRCPY_DIR%"
scrcpy.exe -s %IP%:%USEPORT% %SCRCPY_ARGS%
if errorlevel 1 (
echo.
echo scrcpy の起動に失敗しました。
echo adb devices で接続状態を確認してください。
pause
exit /b 1
)
echo.
echo scrcpy closed.
pause
exit /b 0
バッチファイルの動作の流れ
PORT1 → PORT2 → PORT3 の順にTCPポートをチェックし、最初に通ったポートを使用
選択されたポートで adb connect を実行
接続したデバイスに対してscrcpyを起動し、PCにP3 Proの画面を表示



このバッチファイルのおかげで、毎回コマンドを手打ちしなくて済むようになりました。
ダブルクリック一発で繋がるのは本当に便利です。
トラブルシューティング



トラブルの9割はポート番号の変動か、同じWi-Fiに繋がっていないことが原因です。
まずこの2点を確認するだけで解決することが多いです。
おわりに
P3 ProのPC連携は、開発者向けオプションを使う自己責任の運用ですが、一度セットアップしてしまえば非常に快適です。
車内でちまちま設定する必要がなくなり、VODの事前ダウンロードも自宅で済ませられる。
スクリーンショットも簡単に撮れるので、ブログの素材集めにも重宝しています。
AI BOXをもっと使い倒したいという方は、ぜひ試してみてください。
繰り返しになりますがすべて自己責任です。
不安な方は無理にやる必要はありません。車内での操作だけでも、P3 Proは十分快適に使えます。



なぜP3 Proでこの方法が使えるのか、P3やNanoAIではなぜダメだったのかに興味がある方は、次の付録もぜひ読んでみてください。
付録:筆者の検証メモ ── P3/NanoAIでの苦労とP3 Proでの突破口
AI BOXには画面がない。だから困る
AI BOXは車の純正ディスプレイに映像を出す仕組みなので、本体にはディスプレイがありません。
つまり、アプリのログインや細かい設定は、毎回車に乗り込んで、車のエンジンをかけて、車載ディスプレイに映しながら操作する必要があります。
「自宅のPCからAI BOXの画面を映して、マウスとキーボードで操作できたら──」
そう思ったのが、この検証の始まりでした。



VODアプリのログインはIDとパスワードの入力が必要だし、Googleアカウントの設定もある。
車載ディスプレイのタッチ操作で長い文字列を打ち込むのは、正直かなりストレスです。
P3/NanoAIでの苦労:有線ADB切り替えの罠
最初に試したこと
AI BOXをPCから操作する方法として、Android端末のデバッグ接続(ADB)を使う方法があります。
PCとAI BOXをADB接続し、「scrcpy」というツールでAI BOXの画面をPCに映す──という仕組みです。
P3やNanoAIでは、本体の「工場設定(エンジニアモード)」からADBのスイッチを「無線→有線」に切り替えることで、USBケーブル経由でPCと接続できました。
ところが、これが罠だった
有線ADBに切り替えた状態だと、車に繋いでもAI BOXが起動しなくなるんです。
車側のディスプレイには「安全な場所に停車してスマートフォンの接続を確認してください」のようなメッセージが出るだけで、AI BOXとして認識されない。
Android Autoのアイコンは反応するのに繋がらない──という中途半端な挙動で、原因がADBスイッチだと気づくまでに時間がかかりました。
つまり、こういう運用になります:
毎回、工場設定のパスワード(例:126)を入力して、階層の深いメニューを辿って切り替える。
さらに怖いのが、「今どっちの状態だったか」を忘れてしまうこと。
有線のまま車に持っていくと起動しない。外出先で気づいても、PCとUSBケーブルがなければ復旧できない。旅行先や出先で詰む──これが一番怖いパターンでした。
NanoAIでも同じ壁
NanoAIでも試しましたが、状況は同じでした。
NanoAIのデバイス情報内に「ビルド番号」の表示はあるものの、何回タップしても反応せず、開発者向けオプションを通常の手順では有効化できない。
工場設定経由でしかADBに触れないため、Wi-Fi経由の無線接続という選択肢自体がありませんでした。
無印P3で開発者オプションを強制解放してみたが…
ちなみに、無印P3では adb shell 経由で開発者向けオプションを強制的にONにする方法(settings put global development_settings_enabled 1)も試しました。
開発者設定画面自体は開けるようになったのですが、「ワイヤレスデバッグ」のトグルをONにした瞬間に画面がリセット(ロゴ表示に戻る)し、再度開くとトグルはOFFに戻っている──という状態。
ログには DeadSystemException が記録されており、P3側で機能が抑止されているようでした。
さらに、ADB over TCP(ポート5555)で無線接続自体は一時的に成功したものの、USBを抜くとP3の電源が落ちてしまい、再起動後はTCPモードが維持されない。
USBは通信と給電を兼ねているため、「USBを抜いても無線ADBを維持する」こと自体が物理的に成立しない──という結論に至りました。



P3とNanoAIでの試行錯誤は本当に長かった…。
P3 Proで普通に通ったときは、拍子抜けするくらい簡単でした。
P3 Proでの突破口:ワイヤレスデバッグが使える
海外掲示板の情報がきっかけ
P3 Proを入手して最初に試したのは、やはりPC接続でした。
調べていく中で、ロシア系の掲示板(4pda)に「P3 ProのWi-Fiデバッグ用ポートが9528(または9527)」という情報を見つけました。



もしこれが本当なら、USBケーブルなしで、Wi-Fi経由でPCから接続できるってこと?
開発者オプションが普通に有効化できた
半信半疑で試したところ、P3 Proではビルド番号を7回タップするだけで開発者向けオプションが有効化できました。
P3やNanoAIでは封じられていた(あるいはONにするとクラッシュする)この手順が、P3 Proでは普通に通る。
開発者向けオプションの中にある「ワイヤレスデバッグ」をONにし、PCから adb connect を実行したところ──接続成功。



scrcpyでP3 Proの画面がPCに映し出された瞬間は、思わず声が出ました。
あの感動は今でも覚えています。
車利用とPC利用の両立が実現
P3 Proのワイヤレスデバッグは、工場設定の切り替えが不要です。
開発者向けオプションでワイヤレスデバッグをONにしておけば、車に繋いでも普通に起動するし、家に持ち帰ればWi-Fi経由でPCから操作できる。
以前の「有線ADB切り替え」運用と違い、車利用のたびに工場設定で切り替える必要がないのが最大のメリットです。
あの「毎回切り替え」の苦行から解放された瞬間でした。
もう一つの罠:ポート番号が変わる
ある日突然、接続できなくなった
しばらく快適に使っていたある日、いつものバッチファイルを実行したら接続できない。
ポートチェックが全部Falseになっている。
原因を調べたところ、ワイヤレスデバッグの接続ポートが変わっていたことが分かりました。
最初は 9528 で繋がっていたのが、いつの間にか 29528 に変わっていたんです。
Androidのワイヤレスデバッグは、ポート番号が固定ではなく変動することがあるようです。
解決:端末側で正確なポートを確認する方法
ここで大きな発見がありました。
開発者オプション内の「ワイヤレスデバッグ」は、トグルでON/OFFするだけの項目だと思い込んでいたのですが、実は項目自体をタップすると詳細設定画面が開くんです。
その詳細画面に、以下の情報が表示されていました:
| 表示項目 | 内容 |
|---|---|
| デバイス名 | 例:OttoAibox-P3 Pro |
| IPアドレスとポート | 例:192.168.11.25:29528(← adb connectに使う正確な値) |
| QRコードによるペア設定 | QRコードでペアリング |
| ペア設定コードによるペア設定 | 6桁コードでペアリング |
ネット上の情報(9528/9527など)はあくまで参考値であり、正解は常に端末側の画面に表示されている──これが今回の最大の学びです。



この「詳細画面をタップで開く」という発見が、バッチファイルのポートフォールバック機能を作るきっかけになりました。
ポートが変わっても自動で切り替わるようにしておくと、トラブルが激減します。
